昼スナックママ 木下紫乃さんを迎え(一社)WINK3周年記念イベント開催

2024.03.12

#45歳からのやりたくないことをやめる勇気#大人の責任#木下紫乃さん

さる3月10日、(一社)WINKは、「昼スナックママ 紫乃さんに聞く 『大人の責任』とは~子どものいない私たちも未来を創る~」と題して、設立3周年記念イベントを実施しました。

ゲストとしてお招きしたのは、「45歳からのやりたくないことをやめる勇気」の著者であり、「昼スナックママ」として著名な木下紫乃さん。

第一部は、WINK代表理事の朝生が聞き手となりながら、紫乃さんにインタビュー。
著書に「45歳からの~」とあるように、現在、紫乃さんはミドル支援に携わっていらっしゃいます。そのきっかけは、45歳で入学した大学院で若者に出会ったこと。どういうことかというと、若者の中には、親からのプレッシャーで自分の思うようなキャリアを選べない人がいたのだそうです。そうなってしまう理由は、親世代自身が自分らしい人生を歩めていないからではないか?そう考え、ミドルを元気にするビジネスを始められました。

自分の日常では出会わない人に出会え、ママに愚痴も言える…そんな場として思いついたのが「スナック」。知人の持つスナックを借り、空いている昼時間に「もやもやを抱えている人」であることを条件に、中年を対象としたスナックを開店(今はその条件はありません)。

評判が評判を呼び、今では自前でスナックを持つようになり、紫乃さんと同じように「スナックママ」を務める仲間も増えました。そして「昼スナックママ」として著書も出版。

しかし、そこにとどまらないのが紫乃さん。福祉のことをもっと知りたいと、社会福祉士に挑戦し、見事合格。今後はビジネスと福祉をつなぐことに取り組んでいきたいと話されます。

福祉に関心を持ったのは、福祉制度によるサポートが必要と思われるような深刻な事情がありながら、なかなか必要な制度にアクセスできていない人にスナックで出会ったこと。そんな実情を何とかしたいと考え、まず福祉の世界を知るために資格に挑戦されたのだそうです。

そんな紫乃さんも子どものいない当事者です。「『子どものいない人は次世代のことなんて関心ないと思われた』と言われたことがある」と話を振ったところ、「なんだ、それは!」と一蹴。「子どもがいなくても、ちゃんと税金払っている。福祉を学んで私たちの税がどれだけ福祉制度に寄与しているかよくわかった。胸を張っていればいい」と力強い言葉をいただきました。

その後、参加者はブレイクアウトルームに分かれて、紫乃さんのお話について感想を話し合いました。進行は、メンバーから自薦他薦で決まった「スナックママ」。それぞれ趣向を凝らしたスナックの名前もつけて、楽しく話し合いが行われました。

「大人の責任」というと、大層なことに思われるかもしれません。しかし、紫乃さんのお話から、「時には落ち込むことがあっても、堂々と胸を張り、自分らしく楽しい人生を歩む」ことこそが「大人」ではないか、と感じました。

(一社)WINKも、行政や福祉の世界について考える場を提供しています。それが昨年からスタートした「WINKo Lab.」です。仲間と一緒にオリジナルのエンディングノートを書きながら、どんな生き方をしたいか探り、必要な制度の理解を深めていきます。「自分らしく楽しく、そして誰かに貢献できる人生」を歩むには、「もしもの時の安心」も大事です。
5月から第1期がスタート。4月に説明会を開催します。ご関心ある方はぜひご参加ください!

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