子孫にたよらない「お墓」について考える

2023.08.16

#お墓#合葬墓#無縁遺骨

多くの方は、この時期、「お盆」としてお墓や仏壇の前で時を過ごす方も多いのではないでしょうか。
「お墓」についての記事をご紹介します。
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オリジナルのエンディングノートの作成に取り組んでいるWINKo LAB.
7月のテーマは「葬儀・お墓」でした。特にお墓については、継承してもらう子がいない私たちにとって、どうしていくか、切実な問題です。

2022年に新たに購入されたお墓の種類でもっとも多かったのは「樹木葬」。なんと半分以上の割合を占めていたそうです。
二番目が「納骨堂」。
一般墓は2割を切っています。
(第14回お墓の消費者実態調査より)

それだけ、「後継ぎ不要」のお墓を選ぶ人が増えているといえるでしょう。

また、お墓に入る以前に、亡くなった後、引き取り手のいない「無縁遺骨」も社会問題となっています。
無縁遺骨は、ある調査によると6万柱に上るとのこと(NHK「多死社会」)。
そして、これらのうちの多くは、まったく身寄りがないわけではなく、身寄りがあっても引き取りを拒否されたケースとのことです。

そう考えると。もやはお墓や遺体引き取りも、家族や親族でケアするという前提自体を考え直す必要があるといえるでしょう。

各地の自治体も手をこまねいているだけでなく、無縁墓や無縁遺骨をなくす取り組みを始めています。

そのひとつが、リンク先の神戸市の取り組みです。

神戸市の「鵯越(ひよどりごえ)墓園」では、2018年に合奏墓が作られ、注目を集めています。

ここでは、遺骨は、布袋に入れられたまま他の人の骨と一緒に地下にある合葬施設に安置されるのだそうです。

こうした形のお墓は今後も増えていくでしょう。
もしかすると、「保育園の入りやすさ」と同様、「墓地の充実度」によって、住む場所を選ぶ時代がやってくるかもしれません。

願わくば、自治体によって取り組みの差が出るのではなく、国全体での取り組みによって、どこに住んでも安心して死を迎えるようにしてもらいたいですね…

神戸市合葬墓の記事はこちらから