「自分で決める」自由と責任と、支援体制(セミナー報告)

2023.02.02

「人生100年の時代を“生ききる”ために ~自分の人生は自分で決める~」
と題したセミナーを、1月29日に開催しました。

人が歳を取って、いろんな思いや大事なモノ、ガラクタ達などを遺して死んでいく・・・
太古の昔からずっと繰り返されていることなのに、漠然とした不安を感じる方は多いと思います。

人生100年の時代になったらなおのこと。
そして親や身近な人のお世話をする中で、自分がやっているような「ちょっとしたこと」から死後の葬儀や後片づけまで、子どもがいない自分はどうなるんだろう・・・なんて不安も生まれてきます。

今回のセミナーでは、実際に老後に起きてくることを経済被害なども含めてご説明した後、サポートしてくれる仕組みをご紹介。
そして、とはいえ段階的にサポートしてくれる組織は変わっていくから、「一生ずっと一緒に伴走してくれる人はいない!」ということもお伝えしました。

でも。今回のテーマ「自分で決める」というのは、決して全て自分でやるということではありません。
「何を誰にどこまで頼むか」といった、人にお願いする部分も含めて決めればよいのです。
加齢とともに、少しずつ任せる範囲が増えていく感じです。

それから、もう一つの問題提起。

加齢とともに、誰もが身体能力や判断能力に衰えが出てくるという認識はありますが、よくよく考えてみると加齢に限らず、不慮の事故や病気などで年齢に関わらず生じる可能性もあるということ。

最期まで、自分が生きたいように生きるために。好きなように終わりを迎えられるように。
自分でできる用意は もちろんやっておきたいところですが、今は本人が意思決定できるよう最大限の支援をする流れができてきています。
医療の世界でも、患者や家族と医療従事者とがあらかじめ話し合うような仕組みがあります。

自分で決めるためのサポートをする動きはできてきているから、
自分のことは自分で決めて、周囲にとやかく言われることなく 最後まで“自由に生きよう”

そんなことがお伝えできていればよいのですが。