「身寄りのない人問題」というのが、あります。
身寄りのない人なんていうと、天涯孤独とか、可哀想な人という感じがするかも知れません。
でも、ちょっと違うのです。
街中で意識不明で救急搬送されるような事態になったとき、その人が誰なのか、どこに連絡をすればいいのか‥分かって貰えなかったら、そこでもうあなたは「身寄りのない人」になってしまいます。
たとえ身分証明書があっても、郵便でしか連絡できない。
直前まで誰かと電話やLINEのやりとりをしていたとしても、スマホのロックを解除して確認して貰えるとは到底思えない。
そんなことも含めて、現代社会に潜む問題の数々をつまびらかにしてくださるのが、シンポジウムで基調講演をお願いした日本総研の沢村香苗さんでした。
- 街で自分が救急搬送されたときに、果たして自分の状況は、身近な人・伝えて欲しい人に伝わるのか?
- 入院中、家からメガネやパンツを持ってきてと気軽に頼める人がいるか?
「ちょっとしたこと」のお世話は、家族がやってくれる前提で成立している社会。
やってくれる家族がいない‥となったとき、「身元保証」というサービスが必要になってきます。しかし、他人にどこまで任せられるのか、その費用が適切なのか。
社会的な共助の体制も不可欠でしょう。
子どものいない人のためにとWINKが開催したシンポジウム
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「老後ひとり難民時代」を生き抜く
~自分で取り組むこと、社会で取り組むこと~
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は、誰にも該当する可能性大。
ということで、動画にまとめ直しました。
知るだけでなく、個々が考えしっかりと行動に繋げていきたいもの。
子どもがいる/いないに関わらず、ご視聴ください。
■ 視聴期間:2025年3月23日(日) ~ 2025年4月30日(水)
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