【セミナーレポート】子どものいない人のための「子や孫を頼らない人生への備え」

2021.12.13

#サラリーマン女子#人生100年#大江加代#定年に備える

12月5日に、確定拠出年金アナリストの大江加代さんをお迎えし、表題のセミナーを開催しました。

大江さんは、今年「『サラリーマン女子』、定年に備える」という本を出版され、女性のセカンドキャリアについても豊富な知見をお持ちです。

今回のセミナーでは、第一部の基調講演として、「子どもがいない」人を対象に、将来不安にどう備えていったらよいかをお話しいただきました。
続く第2部では、参加者同士で基調講演についての感想などを語り合う対話会を行いました。

実は、大江さんに講演をお願いしたのはもうひとつ理由があります。
大江さん自身も「子どもがいない」当事者であり、子どもを持つことに複雑な思いを抱えた経験がおありだったのです。
普段のセミナーでは、あまりお話にはなっていないこのご経験について、今回は吐露していただけました。

第2部の参加者同士の対話会で、特に関心が高かったのが、「介護」の問題です。
大江さんのご実家は愛知にあり、東京在住ながら遠距離での介護を体験されています。
そんなご経験から、「実家のお隣には、親がいざという時のために自分の携帯番号を知らせておく」など、すぐに役立つアドバイスをいただくことができました。

ご自分の体験をもとにしたお話というのは説得力があるのですね。第二部の対話会も盛り上がり、話が尽きない様子でした。「子どもがいない」という共通点があると、安心して本音で語り合えるのかもしれません。

事後のアンケートでも、みなさんからびっくりするほど熱い感想を寄せていただきました。
一部ですが、ご紹介します。
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「前半の大江加代さんのお話し、そしてブレイクアウトルームでのお話し、どちらもとても良かったです。「自分の幸せのカタチ」を定義することで、そこから逆算して今からできる具体的なことがわかってくるなぁと納得しました。」

「子どもがいなくて老後を迎える不安は常にあるのですが、私たちが老後を迎えるまでに身につけるスキルで社会に貢献できることを教えていただいて目にウロコでした。これからの社会人人生をもっと大切に過ごしたいです。」

「現在子なしで、先のことが不安だったので、
後半人生の見通しを持ちたくて参加しました。実際、私はまだ、子がないことを受け入れられていないので、大山さんの不妊や離婚の話のところが興味津々でした。そこが聞けるならもう少し詳しく聞きたかったです。そして、その後の人生についてもお話しくださったので、子なしの人生の前向きな一例としてのお話が聞けて、不安が少し軽減されました。」

「子供のいない女性が集まった場に参加したことがなかったのですが、グループ分けで話をしたときに特に感じたのが孤独感の軽減でした。そして「子供がいない」と一言で言っても、その背景は本当に様々で、それぞれの選択が光に包まれていて、いいなあと思いました。」

「夫婦二人で生きていくことを決めて間もないので、将来のお金の組み方を模索しだしていたころでした。おさえるべきところ、今の楽しみも尊重することなど参考になり、家族会議で活かそうと思いました。ありがとうございました。」

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一般社団法人WINKでは、子どものいない人生に対する将来について考えるセミナーを、引き続き開催してまいります。
次回は、3月12日(土)に、設立1周年記念イベントを予定しています。
皆さんの手帳にメモしていただけるとうれしいです。