3月12日はWINK設立一周年ということで、3部構成のシンポジウムを開催しました。
【子どもがいなくても価値がある!WINKシンポジウム2022】
第一部は、漫画家 堀田かよさんとのトークセッション。
「おふたりさま夫婦、老活、始めてみてどうだった?」
子どものいないご夫婦が、親の介護を終え、そこから取り組んだ“自分たちの老活・終活”の後に思うこと。
ご近所とのつきあいの大切さに気づくとともに、身近だからこそ頼れない葛藤と民生委員など 外部存在の意義と価値。
更に、準備できる人はするに越したことはないけれど
「しないまま歳を取ってしまった人」を蔑むような今の“風潮”への疑問なども話題となりました。
第二部は、パネルディスカッション。
「生きづらさを我慢しない ~多様性って何だ?~」
「生きづらさを我慢しない ~多様性って何だ?~」
新宿区議会議員の よだかれんさんと、弁護士の 國澤絵里さんがご登壇。
生き辛さを我慢しないためには「理解・共感・思いやり」だけでなく、「法や制度」が不可欠。この両輪を回していくことがいかに大事かを、熱く語っていただきました。
また“生き辛さ”は、それを感じる人が実際に声をあげなければ、社会には気づいて貰えません。働きかけていくことの重要性はもちろん私も共感するところでしたが、その具体的な方法やそこからの広がり方なども教わることとなりました!
そして私たちが、子どもを生まなくても次世代のためにやれること既にやっていることは沢山あることなど、お話しから多くの気づきがありました。
第三部のパネルディスカッションは
「家族のカタチ ~特別養子縁組・ステップファミリーの実像~」
特別養子縁組や子どものいる人との結婚(=ステップファミリー)という“子どもを産まなくても子育てをする”ということについて、実態を赤裸々にお話しいただきました。
パネリストは、
不妊ピア・カウンセラーで「コウノトリこころの相談室」を主宰する 池田麻里奈さんと、
ギビングツリーパートナーズ株式会社 取締役、立教大学経営学部講師、一班社団法人勘定活用研究会 理事の 折口美幸さん。
新しい家族の形に対する、親や周囲との葛藤、子どもとの向き合い方。
そしてなにより「足りないものを埋める」のではない自分自身の生き方・あり方について。
淡々と語られる中でも、熱く伝わるものがありました。
私も進行役を務めつつ、込みあげるもののあることが何度も。
自分に向き合い、悩みに向き合い、それを乗り越えて生きてこられた皆さんが、本当に素敵です。
各々「生きていること」そのものが価値でありどんな生き方も、否定されるものであってはいけない。
沢山の私たち自身の気づきと共に、ご登壇された方同士のご縁、参加してくださった方とご登壇された方とのご縁、そして私たちとも。繋がれたことがなにより嬉しい1日でした!!